Web広告 運用レポート(2026年7月)

対象期間:2026年7月1日〜7月31日(月次確定値) / 株式会社ホンカ・ジャパン

1. サマリー

総広告費用
¥271,588
前月 ¥244,603(+11.0%)
コンバージョン(広告経由)
16.0 件
サイト全体 34.0 件のうち 47%
CPA
¥16,974
前月 ¥15,998(+6.1%)
クリック
7,314
前月 3,746(+95.2%)

7月はYDN(ディスプレイ広告)を新たに開始した月です。費用が前月比+11%、クリックが約2倍に増えた一方、CVは16件と横ばいでCPAは微増しました。この差はほぼすべてYDNによるもので、YDNを除いた3媒体では前月より改善しています(後述)。

2. 実施した施策

日付媒体内容
7/10Googleカスタマーマッチ用の顧客リストを登録(2,300件)
7/14Google P-MAXターゲットに「顧客リスト類似」「リマーケティング」を設定
7/14Yahoo YDNディスプレイ広告の配信を開始(リターゲティング)
7/23Yahoo YDNターゲットに「顧客リスト類似」を適用
8/2Yahoo YDNリターゲティング単体に戻す/フリークエンシーキャップ1日3回を設定
8/2Yahoo 全体トラッキングURL(UTMパラメータ)を設定

7月はカスタマーマッチ(顧客データを活用した広告配信)の導入が最大のトピックです。Google P-MAXでは大きな改善につながった一方、YDNでは想定と異なる結果となりました。それぞれ3章・6章で検証しています。

3. 媒体別の実績

媒体費用クリックCVCPACVR
Google 検索 ¥100,3446793.0¥33,4480.44%
Google P-MAX ¥92,5122,2608.0¥11,5640.35%
Yahoo 検索 ¥56,5978275.0¥11,3190.60%
Yahoo YDN(新規) ¥22,1353,5480.00.00%
合計¥271,5887,31416.0¥16,9740.22%

前月からの変化

4. 広告グループ別(指名 / 一般)

広告グループ媒体費用CVCPA
01_指名Google¥45,1331.0¥45,133
02_一般Google¥55,2112.0¥27,606
01_指名Yahoo¥15,1763.0¥5,059
02_一般Yahoo¥41,4212.0¥20,710

Yahoo の指名キーワードが突出して効率的です(CPA ¥5,059)。一方でGoogleの指名は¥45,133と大きく悪化しており、同じ指名検索でも媒体間で9倍の差がついています。Google側の指名キーワードは入札単価やマッチタイプの見直し余地があります。

5. サイト全体の状況(GA4)

セッションユーザーCVCVRエンゲージ率
2026年4月7,1675,39218.00.25%41.6%
2026年5月7,8185,44537.00.47%57.1%
2026年6月7,4925,09521.00.28%55.9%
2026年7月10,3467,36534.00.33%49.4%

セッションは前月比+38%と大きく伸びました。ただしこの増加分はほぼYDNによるもので、エンゲージメント率は55.9%→49.4%に低下しています。量は増えたが質は薄まった、というのが7月の実像です。

広告経由CVの割合

サイト全体CVうち広告経由広告経由の割合
2026年4月18.07.039%
2026年5月37.021.859%
2026年6月21.015.373%
2026年7月34.016.047%

7月はサイト全体のCV 34件のうち、広告経由が16件(47%)でした。前月の73%から下がっていますが、これは広告以外の経路(自然検索・直接流入・リファラル)からのCVが6件→18件に増えたためで、広告の絶対数が減ったわけではありません。サイト全体の集客力が高まっている良い兆候と捉えられます。

※ 広告経由CVは各媒体の管理画面の値、サイト全体CVはGA4のキーイベント数です。計測方式(アトリビューション)が異なるため、割合は目安としてご覧ください。

流入の質(媒体別)

区分セッションエンゲージ率平均滞在PV/セッションCV
サイト全体10,34649.4%201秒2.8334.0
Google広告3,03458.2%166秒2.9812.0
Yahoo 検索広告69575.8%249秒3.964.0
Yahoo YDN2,52228.6%163秒2.030.0
自然検索1,90566.4%298秒3.682.0

Yahoo検索広告の質が突出しています。エンゲージメント率75.8%、平均滞在249秒、1セッションあたり3.96ページ閲覧と、自然検索を上回る水準です。CPAの低さと合わせて、予算配分を厚くする価値がもっとも高い媒体と判断できます。

自然検索(Search Console)

クリック表示回数CTR平均掲載順位
2026年4月1,09528,6783.82%6.7
2026年5月1,12426,5404.24%7.4
2026年6月1,10128,5143.86%7.5
2026年7月1,14125,0234.56%7.6

指名系キーワード(「ホンカ ログハウス」「honka」「ホンカ」)はいずれも検索1位を獲得しています。一方で一般ワードの「ログハウス」は表示2,738回に対しクリック25回(平均5.8位)にとどまり、ここが最大の機会損失です。

SEOと広告費の関係

7月は一般キーワードの広告に¥96,632(Google 02_一般 ¥55,211+Yahoo 02_一般 ¥41,421)を投じています。「ログハウス」「ログハウス メーカー」といった主要ワードの自然検索順位を3位以内に引き上げられれば、この一般枠の広告費を段階的に圧縮できます。中期的な投資対効果が見込める領域です。

6. YDN(ディスプレイ広告)の検証

7/14に配信を開始したYDNは、18日間で¥22,135を投じてCV 0件という結果でした。原因を切り分けたところ、ターゲティング設定に問題があることが判明しました。

期間ターゲティングセッションエンゲージ率平均滞在PV/セッション
7/14〜7/22リターゲティング99537.0%250秒3.06
7/23〜7/28顧客リスト類似1,33321.2%67秒1.29
7/29〜7/31同上19535.4%373秒1.77

判明したこと

実施済みの対策(8月2日)

7. 計測環境の改善

今月の分析にあたり、Yahoo広告の流入がGA4で正しく分類されていない問題を発見しました。

GA4はGoogle広告の識別子(gclid)は解釈しますが、Yahoo広告の識別子(yclid)には対応していません。そのためYahoo広告経由の流入が「直接流入」や「自然検索」に混入していました。

チャネル(7月)GA4の表示値うちYahoo広告実質
Direct(直接流入)3,9642,124(53.6%)1,840
Organic Search(自然検索)2,385477(20.0%)1,908

直接流入の半分以上、自然検索の2割が実際には有料流入でした。この状態では自然検索の成果を過大評価してしまいます。

対策として、8月2日にYahoo広告(検索・ディスプレイ)のトラッキングURLへUTMパラメータを設定しました。8月以降は媒体別の効果を正確に把握できます

8. 今後の方針

優先度:高

優先度:中