サイト分析レポート(2026年7月)

フォーム到達状況 / 閲覧ページ / SNS流入  対象期間:2026年7月1日〜7月31日
株式会社ホンカ・ジャパン / 出典:Google Analytics 4

結論

資料請求フォームの完了率
8.8%
226人到達 → 20人完了
最も読まれているページ
/lineup/log-home/
863ユーザー・平均78秒
Instagram流入の計測
パラメータなし
流入元を正確に判別できない状態

資料請求フォームまで到達した訪問者の9割以上が、申し込まずに離脱しています。設問が20問(入力欄46)と多いことが主な要因と考えられます。同じサイト内のPDF版は5問(入力欄8)で完了率が3.5倍高く、これを裏づける実証データとなっています。

これは広告固有の問題ではなく、サイト全体の課題です。フォーム到達者226人のうち広告経由は83人(37%)で、残り143人(63%)は自然検索・直接流入などです。改善効果は全流入に及びます。

1. フォームに到達しているか

1-1. 3つのフォームの完了率

フォーム設問数入力欄到達完了完了率
資料請求(冊子)
/inquiry/
20問46226208.8%
資料請求(PDF)
/inquiry_pdf/
5問826830.8%
東京ショールーム予約
/tokyoshowroom_res/
19315.8%

項目数と完了率がはっきり相関しています

PDF版は5問(入力欄8)で完了率30.8%、冊子版は20問(入力欄46)で8.8%設問数が4倍、完了率は約1/3.5です。一般論ではなく、同じサイト・同じ訪問者層での実測値であることが重要です。

※「設問数」は利用者から見た質問の数、「入力欄」はテキスト欄・選択肢・チェックボックスなど実際の入力要素の数です。たとえば住所は1問ですが、都道府県・市区町村・町名・番地など6欄で構成されています。

1-2. 資料請求フォームの流入元別内訳

フォームに到達した226人がどこから来たのかを分解すると、広告経由は37%にとどまります

流入元到達完了完了率
Google 検索広告
検索広告_トップLP
23313.0%
Google P-MAX
トップ_PMAX
3638.3%
Yahoo 検索広告15320.0%
Yahoo YDN900.0%
広告 小計83
全体の37%
910.8%
広告以外
自然検索・直接流入・リファラル等
143
全体の63%
117.7%
全体226208.8%

2つの読み取り

1-3. 媒体別のフォーム到達率

流入元セッションフォーム入力開始到達率
Yahoo 検索広告69510314.8%
自然検索1,90521611.3%
Google広告2,9902839.5%
サイト全体10,3468238.0%
ソーシャル9822.0%
Yahoo YDN(ディスプレイ)2,522190.8%

Yahoo検索広告が最も質の高い流入です。一方YDNは2,522セッションでフォーム入力開始がわずか19回。コンバージョンが0件だった理由は、フォームまで到達していないためと確認できました。

1-4. 資料請求フォームの構成

ブロック設問入力欄主な内容評価
A. 送付先情報714 氏名・フリガナ・住所・電話・メール 必要
B. 個人属性55 個人/法人・生年月日・職業・会社名・役職 一部不要
C. 営業ヒアリング68 用途・広さ・時期・予算・土地の所有と場所 次段階へ
D. 認知経路118 「どこで知ったか」のチェックと詳細選択 選択肢を簡素化
E. 自由記入11 ご質問・ご要望 任意なら可
合計2046

D の認知経路は設問としては1問ですが、入力欄が18と突出しています。「ホンカのSNS」「WEB広告」「雑誌」「新聞」「モデルハウス・ショールーム」「見学会」「オーナー様からの紹介」「知人・友人からの紹介」「施設に泊まった」「SUUMO」「その他」のチェックボックス11個が並び、さらに選んだ項目に応じて追加入力が発生します——SNSなら5択、雑誌なら9択、新聞なら7択のプルダウン、オーナー紹介と宿泊施設と「その他」にはテキスト入力欄です。

しかもこの設問は必須です。11個の選択肢から判断したうえで、選択によっては追加の入力が求められるため、1問あたりの負担が大きくなっています。

ただしこの情報自体には価値があります。GA4で分かるのは「最後にどの経路でサイトに来たか」だけで、ブランドをそもそも何で知ったかは計測できません。特にホンカは指名検索が強く(「ホンカ ログハウス」で検索1位・クリック率40.9%)、すでにブランドを認知している層が多いため、その認知源は事業判断に有用です。

認知経路GA4で計測できるか
WEB広告/ホンカのSNS/SUUMOできる(SNSはUTM設定が前提)
雑誌・新聞のWEB版一部できる(リファラルとして)
紙の雑誌・新聞できない
モデルハウス・ショールーム/見学会できない
オーナー様・知人からの紹介できない
ホンカの施設に宿泊できない

したがって項目自体は残しつつ、粒度を大幅に下げるのがよいのではないかと考えます。「どの雑誌か」「誰の紹介か」といった詳細は、カタログ送付後のフォロー時に伺う形でも十分ではないでしょうか。

1-5. 削減の提案

対応入力欄対象と理由
選択肢を簡素化18 → 1 認知経路(設問数は1問のまま)。チェックボックス11個と、選択に応じて現れる 追加入力(雑誌9択・新聞7択などのプルダウン、テキスト欄3つ)を、 単一選択8択のプルダウン1つに置き換える案です。オフライン認知を把握する目的は 維持したまま、入力欄を18から1に減らせます。あわせて任意項目にすることも ご検討いただければと思います
削除4 メールアドレス確認用(二重入力は離脱要因)/ 生年月日(送付に不要)/ 会社名・役職(個人のお客様には無関係。法人を選択した場合のみ表示する形でも足りると考えます)
次段階へ移動8 用途・広さ・検討時期・予算・土地の所有状況と場所。カタログ送付後の フォローで聞く内容。請求段階で伺うと警戒感につながりやすい項目です
任意化を検討3 電話番号(現在必須。営業電話への警戒による離脱が起きやすい)/ フリガナ(送付に不要)
削減後11設問 20問 → 7問/入力欄 46 → 11(76%削減)

1-6. 削減後のフォーム案(7問・入力欄11)

#項目必須備考
1–2お名前(姓・名)必須
3メールアドレス必須確認用は廃止
4郵便番号必須
5–6都道府県・市区郡町村必須郵便番号から自動入力
7町名・番地必須
8建物名・部屋番号任意
9用途任意住宅/別荘/事業用の3択
10電話番号任意必須から任意へ
11ホンカを知ったきっかけ任意単一選択7択(下記)

「ホンカを知ったきっかけ」の選択肢案(単一選択のプルダウン1つに集約)

※ 「どの雑誌か」「誰の紹介か」といった詳細は、カタログ送付後のフォロー時に確認する運用へ。

見込まれる効果

PDF版の実績(30.8%)まで届かず、20%の完了率にとどまったとしても以下の通りです。

到達完了
現在(8.8%)22620件
改善後(20%想定)22645件(+25件)

7月の広告経由コンバージョンは16件(広告費 ¥271,588・CPA ¥16,974)でした。 フォーム改善による+25件は、広告費に換算すると約42万円分の価値にあたります。 広告運用の調整と比べても、投資対効果は高いのではないかと考えます。

2. どのページが見られているか

ページ表示回数ユーザー平均滞在
/goodhome/(広告LP)8,6884,90016秒
/(トップ)2,3881,10828秒
/lineup/log-home/2,34686378秒
/lineup/70042514秒
/gallery/domestic/49532541秒
/network/43626540秒
/voice/(オーナーの声)41716672秒
/inquiry/(資料請求)39322660秒
/lineup/garden-cabin/34223436秒
/lineup/valo-65/33717588秒

2-1. 商品ラインナップ系ページの滞在が突出しています

/lineup/log-home/ は863ユーザーが平均78秒読んでいます。valo-65(88秒)、haiku(84秒)、naru(76秒)など、個別商品ページはいずれも60〜90秒と、サイト平均(1ページあたり約20秒)を大きく上回ります。オーナーの声(72秒)も同様に熟読されています

訪問者の関心は明確に「どんな家が建てられるのか」「実際に建てた人はどうか」にあります。

2-2. 広告LPの滞在が短い

/goodhome/ は最大の閲覧数(4,900ユーザー)ですが平均滞在16秒です。YDNからの大量流入(2,519セッション)が平均を押し下げていますが、それを差し引いても短めです。

提案:LPからラインナップページへの導線強化

広告LPで離脱している訪問者を、熟読されている商品ページへ誘導できれば、滞在と検討度の向上が期待できます。LP内に主要ラインナップ(log-home、valo-65 など)とオーナーの声への導線を配置することをご検討いただければと思います。

3. Instagram・SNSからの流入

3-1. UTMパラメータが未設定です

Instagram・Facebookからの流入の着地URLを確認したところ、大半がfbclid(Meta側が自動付与する識別子)のみで、計測用のUTMパラメータが設定されていません

一部に /inquiry-digital/?ad=instagram という独自パラメータが見られますが、これはGA4が認識しない形式のため、計測には使われていません。

GA4での分類参照元セッション
Organic Socialfacebook.com / m.facebook.com / l.facebook.com63
Organic Socialig(Instagram)20
Direct(分類不能)(direct)8
Paid Socialfb3
Paid Searchgoogle3
合計97

リファラー情報で判定できている分は拾えていますが、8セッションは流入元不明(Direct)として記録されています。アプリ内ブラウザや一部の遷移ではリファラーが渡らないため、投稿数を増やすほどこの取りこぼしは拡大します。

3-2. Instagramの流入は質が高い

区分セッションエンゲージ率平均滞在閲覧ページ/回CV
Instagram(ig)2060.0%116秒4.400
Meta全体(Facebook含む)10436.5%50秒1.910
サイト全体10,34649.4%201秒2.8334

Instagram単体は閲覧ページ数がサイト平均の1.6倍で、しっかり回遊しています。一方Facebook経由は質が低く(1.91ページ)、両者を合算すると実態が見えなくなります。分けて評価するのが望ましいと考えます。

コンバージョンは0件ですが、母数20セッションでは判断できる段階ではありません。

3-3. SNS経由で見られているページ

トップページ(55回)に次いで、/business-use/ 系(法人向け施設)が目立ちます——pieni_mokki(6回)、villa-suomi(6回)、first-villa(4回)、/business-use/(5回)。宿泊施設 /stay/ も10回と上位です。

広告流入(住宅検討層)とは異なる関心を持つ層が来ている可能性があります。

提案:InstagramにUTMパラメータを設定

プロフィールリンクや投稿リンクを以下の形式にしていただくと、GA4で正確に分類できるようになります。

https://www.honka.co.jp/?utm_source=instagram&utm_medium=social&utm_campaign=profile

投稿ごとに utm_campaign を変えれば、どの投稿が流入を生んでいるかも判別できます。

4. デバイス別の状況

デバイスセッションエンゲージ率平均滞在閲覧ページ/回CVCVR
モバイル6,64043.4%158秒2.53240.36%
デスクトップ3,37858.7%275秒3.1780.24%
タブレット45162.7%229秒3.8620.44%

モバイルが全体の64%を占め、コンバージョンも7割を生んでいます。一方で閲覧の深さと滞在時間はデスクトップのほうが優れています

4-1. デスクトップのフォーム完了率に大きな乖離があります

デバイス資料請求フォーム到達完了完了率
モバイル1161613.8%
デスクトップ10232.9%
タブレット8112.5%

デスクトップの完了率はモバイルの約1/5です。滞在時間もエンゲージ率もデスクトップのほうが高いにもかかわらず、フォームだけ極端に悪い状態です。

原因を切り分けるため、ブラウザ別に分解しました(母数確保のため6〜7月の2ヶ月)。画面設計の問題であれば、どのブラウザでも一様に低くなるはずです。

ブラウザ(デスクトップ)到達完了完了率
Safari14321.4%
Edge40512.5%
Chrome9433.2%
Firefox3700.0%

一様ではなく、ブラウザによって大きく差が出ました。Safari(21.4%)とEdge(12.5%)は正常な水準である一方、ChromeとFirefoxが極端に低い状態です。画面設計が原因であればこうした偏りは生じにくいため、別の要因が考えられます。

4-2. 要因として考えられること

要因1:Linux環境からの機械的なアクセスが母数に混入しています

OS(デスクトップ)セッションエンゲージ率平均滞在
Windows4,75262.6%287秒
Macintosh1,22663.2%284秒
Linux31118.3%47秒

Linux環境はエンゲージメント率18.3%・平均滞在47秒と、他のOS(60%台・280秒台)から大きく外れています。接続元も港区の同一地域に182セッション、米国オレゴン州ボードマン(大手クラウドのデータセンター所在地)に18セッションと偏っており、クローラーなど機械的なアクセスと考えられます

この分がフォーム到達者の母数に含まれているため、実際の完了率は表示値より高い可能性があります。

要因2:Firefoxで完了が1件も発生していません

Firefoxはエンゲージメント率73.5%・平均滞在219秒・1セッションあたり3.57ページと、むしろ質の高い流入です。機械的なアクセスとは考えにくい一方で、37人が到達して完了が0件という結果になっています。

Firefoxは初期設定でトラッキング防止機能が強く働くため、reCAPTCHAなど外部サービスの読み込みが妨げられ、送信が完了しないといったケースが考えられます。

実機での確認をおすすめしたい項目

以下を実際に送信して確認いただくと、原因が特定できると思われます。テスト送信になるため、送信後にデータの削除が必要になる点にご留意ください。

Safari・Edgeでは正常に完了しているため、フォームそのものは動作しています。ChromeとFirefoxに固有の条件を探す形になります。

※ ブラウザ別・OS別の数値は母数確保のため2026年6月1日〜7月31日の集計です。本レポートの他の数値(7月単月)とは期間が異なります。

4-3. 媒体別のデバイス構成

流入元モバイル比率
Yahoo YDN92.5%
Meta / Instagram74.8%
Yahoo 検索広告47.8%

YDNはほぼモバイル専用の配信状態です。

5. 優先アクション

  1. 資料請求フォームの項目削減(最優先)
    設問20問 → 7問、入力欄46 → 11へ。同じサイトのPDF版(5問)が3.5倍の完了率を実証しています。 完了率20%と想定した場合、月+25件・広告費換算で約42万円分の効果が見込めます。
  2. Firefox・Chrome でのフォーム送信テスト
    ブラウザ別に分解したところ、Safari 21.4%・Edge 12.5% に対し Chrome 3.2%・Firefox 0%と 偏りがありました。画面設計ではなく技術的な要因が疑われるため、実際に送信できるかの確認をおすすめします。
  3. InstagramへのUTMパラメータ設定
    質の高い流入(閲覧ページ数がサイト平均の1.6倍)を正確に計測できるようになります。 投稿別の効果測定も可能になるため、運用の判断材料が増えます。
  4. 広告LPからラインナップページへの導線強化
    熟読されている商品ページ(平均78秒)とオーナーの声(72秒)へ誘導することで、検討度の向上が期待できます。